5勝手連の拡大と乗り 04.10

BonShancar2005-01-06


 控訴審第2回公判の前日、私は土佐のキンドーと共に大阪拘置所桂川君と面会し、その並々ならぬ心意気に聞き入った。接見後、丸井弁護士と共に前回と同じ天満のお好み焼屋「てんご」を訪れ、勝手連の仲間約40人と救援会議を開いた。
 折から九州ツアーを終え、南信州へ帰る途中のボブ(内田晃正)が立ち寄り、私の詩「麻里花の花」に曲をつけた歌を披露したので、「花なのさ音頭」の手拍子が沸き上がった。
 会議にはいつも多種多様な仲間たちが集まったが、私の誘いに応じてお祭りフリークのきよう子が、2人の女友達を連れて来て一緒に記念写真をとった時には、あまりの“場違い”にビックリ、おまけに拘置所の近くに住むというのんちゃんから「桂川さんに面会に行っても良いかしら?」と訊ねられ2度ビックリ。


天然のハマリ  
   
大麻も吸わずに翔んでいるフリーク娘たちよ!
ミーハーを名乗る浪花のカマトト軍団よ!
あなた達の「天然のハマリ」と同じように
皆んな何かにハマッているのだ
大麻のハマリ」でパクられた被告桂川
検事や判事を「シラフのハマリ」と診断し
それが「シャブやヘロインのハマリ」より
醜悪で 破滅するまで自覚症状がなく
民を苦しめ 国を滅ぼすハマリだと警告した
もっとも「シラフのハマリ」の役人たちは
実は「アルコールとニコチンのハマリ」なのだが
       
「天然のハマリ」で翔んでいる浪花の天使達よ!
その存在の軽やかさと 華やかさにおいて
手錠と捕縛の囚人たちの対極にある者達よ!
拘置所の狭い面会室に 大輪の花々を咲かせて
透明プラスチック板のボーダー越しに
今や牢名主となった 噂の囚人桂川
あなた達がハマリの天然のパワーを注げ!
シャブやヘロインにハマッた同房人たちが
自分たちは犯罪者でなく 患者であり
刑務所ではなく 病院に入れるべきだと
先進国並みの主張を始めたのだから
    
ナチュラルハイで翔んでいる愛しの天然娘達よ!
ごらん 浪花の空に麻一揆の狼煙が上がる
理不尽な弾圧のもと ついに尻尾を捕まえた
大麻に関するウソとペテンの官僚システム
マスコミは無関心でも ミニコミは見逃さぬ
まして公判を傍聴したあなた達の口は塞げない
厚生省麻薬課の役人達が 押収した大麻を吸って
それが酒やタバコほどの害もないのを知りながら
めしを食うため 彼らは口を閉ざしていると
無実の被告桂川が 法廷で供述したことを
おしゃべりのたびに しゃべりまくれ!

04、10  大阪



10月13日、大阪高裁の第3回公判は前回に続く被告人質問が、ほぼ満杯の傍聴人を前に行われた。

 警察情報たれ流しの新聞やテレビでは決して報道されないが、大麻は今や芸能、音楽、アート、文学、スポーツ、レジャーなど、あらゆる分野に浸透し、大麻情報は若者向けの雑誌やインターネットに氾濫している。そこでは大麻の「有益性、無害性」は公知の事実であると桂川被告は現状を語った。

この供述に裁判官たちは驚いたらしく、被告人質問は次回第3ラウンドまで持ち越された。公判後、弁護士会館でミーティングがあり、麻生氏より日弁連への人権救済申立書の件が提起され、全員が署名した。

 この夜、私は「せいかつサーカス」の面々と南港の維新座前テント村を訪問、翌日は酸欠のためフラフラになって新幹線で帰宅した。