はじめに

BonShancar2005-01-01

 ブッシュという愚な大統領を看板に立てた、恐るべき陰謀家たちの巨大帝国アメリカが、大量破壊と大量殺戮によって、世界を破局に追いつめつつある危機の時代に、大麻どころの話ではないと人は言うだろう。だがそれは大麻を趣味嗜好のジャンルでしか見ていないからだ。

 最近ヨーロッパから波及して来た「ヘンプブーム」に見られるように、大麻は衣食住から医療やバイオ・エネルギーまで、石油に代替する高度で持続可能な植物資源なのである。
従って石油の海に浮かぶアメリカの産業資本にとっては、大麻草の存在そのものが脅威であり、大麻ジェノサイドはアメリカの国家戦略なのだ。

 戦後、アメリカの占領政策によって制定された大麻取締法は、わが国の伝統文化や精神世界を否定すると同時に、アメリカ型の石油文明が産業構造から社会生活までを大きく転換させてしまった。その結果日本は経済的にも、政治的にも、文化的にも完全にアメリカの属国と化し、今やアメリカの戦争に駆り出されて、滅亡への道をまっしぐらである。

とはいえ、年間2000人にも及ぶ無実の人々を逮捕し、わが国を世界一の大麻後進国に貶めて来た大麻取締法にも、制定56年目の昨年になって、巨大地震の前兆のような揺すぶりがかかった。時代の趨勢がアメリカの嘘とペテンを許さなくなったとも言えるが、具体的にはこの稀代の悪法に挑戦する筋金入りの確信犯、桂川直文氏の登場が新しいドラマの幕を明けたのである。

 そう、ラブ&ピースの大麻こそは、アメリカ帝国の内部崩壊を手伝い、荒れはてた心の日本を救う、オルタナティブ・カルチュアの秘密兵器なのだ。
さて、04年も祭り納めた年の瀬に、スマトラ沖地震によるインド洋沿岸の大津波が、大自然の脅威を再確認させた。この警告をもって人類が憎しみの連鎖を断ち、相互扶助の精神にたち帰ることを祈るばかり。

 では桂川裁判を中心に、大麻をめぐる新しいドラマを、折々の・アナナイ詩・を交えながら初めてインターネットを通して語ってみよう。ボン シャンカール!!


                    2005、正月 ポン山田塊也